hq3 (ver.1.24)
概要・特徴
林の数量化III類の分析を行います。
Excelさえあればまともに使えるソフトの類では高機能なつもりです。
特に、元データをいじらずに使用するカテゴリの編集ができます。
林の数量化III類とは
このへんがわかりやすいんじゃないかと思います。
プログラムの基本動作
まず、以下のようなアンケートを行ったと想定しています。
Q1,Q2:選択肢の5個から最も当てはまるものを選んでください。
Q3:選択肢の2個について当てはまるものに○をつけてください(複数回答可)。
このとき得られた結果が以下のようなものであったとします。
ID Q1 Q2 Q3.1 Q3.2
1 1 5 1 0
2 5 4 0 1
3 2 1 0 1
4 1 1 1 1
5 2 3 1 0
6 1 0 1 1
7 1 3 0 1
ID 6のQ2は欠損値です。これを自動的に次のような0,1データに展開します。
ID Q1_1 Q1_2 Q1_5 Q2_1 Q2_3 Q2_4 Q2_5 Q3.1_1 Q3.2_1
1 1 0 0 0 0 0 1 1 0
2 0 0 1 0 0 1 0 0 1
3 0 1 0 1 0 0 0 0 1
4 1 0 0 1 0 0 0 1 1
5 0 1 0 0 1 0 0 1 0
6 1 0 0 0 0 0 0 1 1
7 1 0 0 0 1 0 0 0 1
この行列を用いて各カテゴリ(Q1_1〜Q3.2_1)、各サンプル(1〜7)を数量化します。
また、下図の「カテゴリの統合」機能を使えば、このようなデータとして扱うことも可能です。
ID Q1_1 Q1_2 Q1_5 Q2_1 Q2_345 Q3.1_1 Q3.2_1
1 1 0 0 0 1 1 0
2 0 0 1 0 1 0 1
3 0 1 0 1 0 0 1
4 1 0 0 1 0 1 1
5 0 1 0 0 1 1 0
6 1 0 0 0 0 1 1
7 1 0 0 0 1 0 1
スクリーンショット
動作環境
- Windows 95, 98, Me, NT, 2000, XP
- (大きなデータを扱うときは)それなりに速いCPUと大きいRAM
開発環境
- PC: Windows XP SP2 Home Edition / Celeron 2.93GHz / 768MB RAM
- PC(旧): Windows XP SP1 Home Edition / 超低電圧版Mobile Pentium III 933MHz-M / 256MB RAM
- 開発言語: Delphi 6 Personal
テスト環境
- Windows XP SP1 Professional Edition / Celeron 1.70GHz / 256MB RAM。↑の次世代CPUだけあってそこそこ速かったです。
- Windows 95 / Pentium 100MHz / 16MB RAM。想定の最下層の環境です。とてつもなく処理遅いですが動いてました。あとおまけですがExcel 97がびっくりするほど軽かったです。
頒布・転載条件
特になし(大学でばらまかれることを想定)。
配布するということをメールいただけると嬉しいです。
同様の条件でソースも希望者にはメールでお送りいたします。酷いソースですが。
更新履歴
- ver.1.24 (2008/05/18) 処理が進まなくなるバグの改善。(固有値計算にべき乗法を使っていたが、この値が収束しないことがあるのが原因。確実に収束するヤコビ法に変更。)ついでに計算がかなり速くなった。
- ver.1.23 (2005/12/13) 処理に少し休憩を入れる。進行中プロセスの表示。軽量化のための内部処理変更。
- ver.1.22 (2005/12/09) 保守性改善・大量サンプル処理・軽量化のための内部処理変更。
- ver.1.21 (非公開) 解の精度の調整。軽量化のための内部処理変更。
- ver.1.2 (2005/11/11) カテゴリの統合機能の追加。軽量化のための内部処理変更。
- ver.1.12 (非公開) カテゴリのみ保存等のオプション。動作の軽量化のため、有効桁数のオプション追加と、内部処理変更。
- ver.1.11 (2005/07/08) 数量化のオプションのGUI変更、オプションの設定保存。
- ver.1.1 (非公開) タブ区切りデータに対応、サンプルスコアまわりの変更。
- ver.1.02 (2005/06/30) ファイルの読み込みの改善。
- ver.1.01 (非公開) ファイルの読み込みの改善。
- ver.1.0 (2005/06/25) 大学で使ってた以前のプログラムの使いにくさを改善しようとして作ってみた。