Study 5 「推定の連続」


これ以降、話がマニアックになる割にはあまり実践向けではありません。 それでも宜しいという方のみおつきあいください。

Study 5ではタイトルの通り、推定の連続ということを考えたいわけですが、 そんな言葉だけ言われてもわかりませんね。 今までの未確定マスの確定方法は、「どっちかわからない(択一領域の選択)」→ 「その周りはわかる(確定)」ということを繰り返していたわけです。 図1は「端の11」の例ですが、 左側の1から?の付いた2箇所のどちらかに1つあることより?の付いた場所が択一領域となって、 そしてこの領域を含む、隣の1から判断して択一領域外のマスが安全と確定するわけです。 今までの判断はすべてこういった順序でなされてきました。 ところが、ここでは「択一領域の選択」→「択一領域の選択」→…→「確定」 という多段階に「択一領域の選択」の続くような応用を考えます。

図1
図1

図2を見てください。まず、3と4が並んでいる場所の隣に、 どちらか決まらないけれども1つ地雷がある2マスがありますね。図3で?を付けました。 すると、?を付けた左の4を見ると、確定している地雷が下に2つ、 不定だけれども択一で存在する地雷が右に1つあることがわかります。 残りは4−2−1=1つですね。 その1つはどこにあるでしょうか。図4の緑の?の場所のどちらかしかありません。 その上で、目を左に移して2を見て下さい。1つの確定した地雷(右下)、 1つの択一で存在する地雷(上〜右上)がわかっています。 すでに2つ地雷の存在場所がわかっているということです。 ところが、左上にまだ1つ未確定の場所があります。ここには地雷はないはずです。 そうして、図5の結果がようやくできます。

図2
図2
図3
図3
図4
図4
図5
図5

図3の状態から、?はよくわからないけど埋まったものと考えて、 「端の11」を適用したと考えてもよいでしょう。

このように推定を連続して行うことで確定するものもあります。 他の例を練習として挙げておきましょうか。図6,7になります。答えは下半分に載せています。

図6
図6
図7
図7

これで、地雷のありなしを確定させる方法については終わりです。 地雷のありなしを確定させる方法は他にもあるかもしれませんが、 Study 6以降の試行の経験則でも見あたりません。 そしてそのStudy 6以降ですが、地雷の存在を確率的に求めようという趣旨で、 まだるっこしくて難解な内容です。それでもよい方は、次へどうぞ。