Study 4 「応用のいろいろ」


Study 4では、ここまで見てきたパターンが実戦でどういう形で潜んでいるかをおおよそ3つの形に分けて見ます。

既知地雷

これは実例の説明の都合上既に出てきていますが、 必要となることも非常に多いため再確認として入れておくものです。 いままで実例でたまに出てきた、図1なんかがそうです。これで、反転している4は、 隣に3つ既知の地雷があるので4−3で1と見るのでしたね。 このようにすでにわかっている地雷の数を引かなければいけないというのがあります。

図1
図1

「端の11」のうち基本的な壁に接した形だけでも例えば図2〜6のようなバリエーションがあります。 さらに、図7,8のような角の奥に地雷が置かれていて角に地雷があるのかの判別ができない時、 「端の12」や「平面の21」などで図9のようなまっすぐの壁の横に地雷を置いた時、 など非常に多様な形となって実際は出てきます。 こういったときに、既知の地雷の数を即座に引いて「端の11」の形だと見極めることが重要となってきます。

図2
図2
図3
図3
図4
図4
図5
図5
図6
図6
図7
図7
図8
図8
図9
図9

他のパターンでも既知の地雷の数を引かなければいけない形を見てみましょう。 「出っぱりの1」の応用では、図10,11のようなものがありますし、 「向かいの1」も図12,13のようなものがあるでしょう。 「平面の21」では図14,15とややこしいものも見られます。 実戦では非常によく出現するので、常に引き算を意識して見ていかなければいけません。

図10
図10
図11
図11
図12
図12
図13
図13
図14
図14
図15
図15

未知地雷

パターンよりも未確定領域が広く、配置すべき地雷の数も多いときに、 未確定領域が広がった分すべてに地雷を配置するパターンです。 これは「平面の21」で見られる形が代表的でしょう。 この形は典型的には図16のように2のまわりに3つ未定のマスがあるのが条件なのですが、 図17,18のように、数字が大きくなってさらに周囲に未定のマスも同じだけ増えているものがあります。 こうしたものは、いちいち数えるとわかりますが、結局増えた未定のマスは地雷が必ずある、 というようになってしまいます。今回の例の結論をそれぞれの図の下半分に載せました。

図16
図16
図17
図17
図18
図18

この他にも「端の12」パターンでもこの応用はできることがあります。 というか、そもそもこれは地雷を置くパターンでしか出現し得ませんね。この2種類だけです。

択一領域

ここまでくるともうパターン化していない「どっちにあるかわからないけれど」の考え方とどこまで違うのかよくわかりませんが、 とりあえずまとめてみたいと思います。

たとえば「出っぱりの1」の亜流として紹介した「出っぱりの旗21」なのですが、 これなんかはこれを説明するよい例だとおもいます。図19でこの形を引用してきました。 本来出っぱっている1の上下だけが地雷のある可能性になるはずでした。 しかし、この図では1の左下が決まっていないからこれが適用できないかというと、 できるのですね。というのも、結局問題は、ある数字の周囲の確定していないマスが、 別の数字の周囲にすべて含まれるか否かなのです。 この図では2の下と右下と右上が未確定のマスで、ここに1つの地雷があることがわかるのですが、 この3マスは1の周りでもあるのですね。1に隣接するマスがちょっと変化はあるのですがその他はパターンと同じ、 そういうことでこういった形の応用として分類してみました。

他の例も少し挙げておこうと思います。図20は「端の11」の応用としてあるのではないでしょうか。 どうもいい例がおもいつきません。これぐらいにしておきましょう。

図19
図19
図20
図20